話題のBLW離乳食とは?【Baby Led Weaning=赤ちゃん主導の離乳食】のメリットとデメリット

離乳食

この記事では・・・

  • 最近話題のBLWとは?
  • 日本の離乳食と何が違うの?
  • BLWのメリット、デメリットは?

こんな疑問にお答えします。

働くママも増える中、離乳食のストレスが減ると話題になっているBLW。今、離乳食がうまくいっていないママも、新たな方法でアプローチしてみるのも良いかもしれません。

日本では飲み込みやすいようペースト状の食べものから離乳食がスタートしますが、ペースト状の食べ物が苦手で、歯応えがある方が食べられるという子も。

推奨される方法はあくまで一般的な方法であり、子どもの個性はそれぞれ。それをしっかり観察し、お手伝いしてあげることが大切です。

見本どおりに行かなくても大丈夫。正解はひとつではないよ。

子どもに合った方法を試してみよう!

BLW(Baby Led Weaning)とは?

英語を直訳すると、Baby Led Weaning=赤ちゃん主導の離乳食

2010年頃からイギリスで取り入れられ始めた「離乳食を始める時期や食べるものは、赤ちゃん自身が決める」という方法です。

BLWでは、ママが赤ちゃんにスプーンで食べさせたり、食材を裏ごししてペースト状にしたりすることはしません。

ママは柔らかく加熱した固形の野菜や食べやすく切った果物などをいくつか用意し、赤ちゃんが選んで、手づかみで食べます。ママのお仕事は見守るだけ。

できるだけ家族と一緒に食事をし、赤ちゃんの「食べたい」という気持ちを育み、赤ちゃんの食べたいものを優先します。(離乳食開始頃は母乳・ミルクと併用のため栄養面は問題ないと言われています)

日本の離乳食と何が違うの?

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BLWはイギリスで人気が出ましたが、日本ではまだそれほど浸透していません。それは、従来の日本の離乳食と大きくかけ離れているからです。

<日本> 離乳食の特徴

・離乳食は5〜6ヶ月頃スタート
・ママが赤ちゃんにスプーンで食べさせる
・食べるもの、食べる量はママが決める
・裏ごししたり、潰したりして赤ちゃん専用の食事を作る
・ペースト状のものから徐々に固形物に移行する

日本の離乳食では、5〜6ヶ月の食べ方、7〜8か月の食べ方、さらに量や食材なども細かく考えられており、ママはそれを参考にして、本や病院で推奨される食べ方や食材をその通りに実践する傾向にあります。

細かくやり方が指定されていることは、ママの迷いがなくなるので楽であるのと同時に、ママによっては「その通りに進めなければ」というプレッシャーを感じることにもなります。

そのため、理想どおりに進まないことに不安を覚えるママや、せっかく作った食事を食べない子どもに対して苛立ってしまうママも少なくありません。

SNSで他の赤ちゃんと比べてしまうことも多いよね。

でも赤ちゃんが興味を持つ時期や、出来るようになる早さはそれぞれの個性!

<BLW> 離乳食の特徴

・4〜7ヶ月頃、赤ちゃんが食べたいようだったらスタート
・赤ちゃんが手づかみ、またはフォークなどで自ら食べる
・何種類か食材を置き、赤ちゃんが食べたいものを選んで食べる
・柔らかく加熱し、食べやすい大きさにカットして、手づかみで食べられる食事からスタート

BLWではペースト状の食事を用意することはなく、初めから固形物の食事を用意します。どの時期にどの食材を食べる、というような細かい指定はなく、「赤ちゃんが食べたければ食べる」というスタンスです。

ただしアレルギーの可能性のある食材はママが管理する必要があります。また、喉につまらないよう食材をカットしたり、潰して団子状にするなどママの工夫も必要です。

それでもペースト状にする必要はないので、赤ちゃん専用の食事を作るという手間は省けます。大人の料理を作るとき、味付け前に取り分けるようにすると便利です。

そして赤ちゃんと一緒に食事をし、「食べる」ことへの興味を促すこともBLWの特徴です。

ママや家族が食べているのを見て「食べたい」素振りをしたら大チャンス!

赤ちゃんは、自ら興味を持ったときにこそたくさんのことを学んでいきます。

BLWのメリット・デメリットは?

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ママも赤ちゃんもストレスフリーで理想の方法!と話題になったBLWですが、メリット・デメリットの両方を知っておく必要があります。

BLWのメリット

・赤ちゃん自身が食事を楽しむことで自立心を育む
・視覚と手先の連動、噛む力を育てる
・偏食や食への葛藤が起こりにくい
・ママの離乳食へのプレッシャーが少ない

BLWでは、ママが食べ物を用意し、赤ちゃんが自ら口に運びます。この動作ができるということは、指先の発達が進み、空間認識の能力があるということ。BLWは、日本の離乳食よりも早く、この能力を身につけられると言えるでしょう。

食事を赤ちゃんが選び取る方法は自立心に繋がりますし、ママの負担減にも役立ちます。食べることを始めたばかりの赤ちゃんにとっては「自分で食べられた」ということ自体が大きな一歩。この経験が自信となり、食べることに対して前向きになります。

BLW離乳食で食べられる食材リストはこちらにまとめています↓↓↓

BLWのデメリット

・時間がかかる
・テーブルが汚れるので掃除が大変
・作り置きしにくい
・飲み込みが得意でない赤ちゃんにとっては大変(誤嚥の心配も)
・窒息時の対処を身につけておく必要がある

BLWでは、ママが食べ物を食べさせるのではなく、赤ちゃんが自ら食べるのを待ちます。食べてみよう!と手渡しするのはOKですが、口に入れてあげるのはNG。

そのため30分でも1時間でも、食べるのを見守っていることが必要です。仕事があったり、兄弟がいたり、時間のないママにはちょっと大変かもしれないですね。

手づかみ食べではどうしても、テーブルや床が汚れます。これはどんな離乳食でも同じですが、片付けの大変さは変わらないようです。

BLWでは食材をペースト状にしないため、野菜によっては冷凍保存が難しい食材があります。SNSなどで離乳食を製氷機に凍らせて作り置きしているのを見かけますが、そういう保存は難しいですね。

しかし、手づかみ食べを促すおやきや肉団子などは、まとめてたくさん作ってストックすることができます。

どんなものにも良い面・悪い面があります。
しっかり子どもを観察して、お手伝いしてあげることが一番大切です!

BLWを実践したママの声

BLWを実践しているママのブログなどから感想をいただきました。BLWを実践していない兄弟と比べ、食べられるものが多い!というレポートも多数あります。

Aさん
Aさん

他の子供たちよりも手先が器用に使えます。

BLWを行ってよかったと感じていることは手がとても器用になっていることです。

保育園でも微細活動があるのですが、シール剥がし、洗濯バサミを取る、缶の蓋を開けるなど器用にこなし先生方をびっくりさせているようです。

小さなトウモロコシの食べ残しや、髪の毛に至るまで指先でつかんで私に「どうぞ」してくれます。

https://babyledweaning.or.jp/stories/

BLWは食べたり食べなかったりで食材が無駄になることも多いです。
でも、残れば大人が食べられます。

最初のうちは、そんなに量も食べられない上に「持ち手」になる部分が必要なので食材が無駄になるデメリットがあります。

ここは人によると思うのですが、うちではブロッコリーやにんじんなんかは余ったら大人が食べてしまうので実はそんなに捨てていません。

育児向いてません » BLW離乳食 » BLWってどうなの?実践してわかったメリットデメリット
Cさん
Cさん

お姉ちゃんは従来通りの離乳食、妹ちゃんはBLW離乳食です。
妹ちゃんの方が好き嫌いが激しくなく食べられるものも多いです。

お肉。お姉ちゃんはこま肉や豚バラが飲み込めないのですが、◯◯ちゃんは余裕。

麺類。お姉ちゃんのときは短く切ってあげていた記憶があるのですが、〇〇ちゃんはそのままで問題なし。

http://blog.livedoor.jp/blw2u/archives/24007887.html

BLWにチャレンジしてみる?

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BLWの特徴である【赤ちゃん主導の離乳食】、実践してみようという方も多いのではないでしょうか。

・ペーストの離乳食を作らなくていい
・ママが食べさせなくていい
・赤ちゃんのペースでいい

このような理由から人気が出ている反面、赤ちゃんが自ら食べるのを見守ったり、誤嚥のないよう通常の離乳食よりもさらに気を配る必要もあります。

メリット、デメリットの両方を踏まえ、無理のない範囲で実践できると良いですね。

赤ちゃんとママが楽しく離乳食を進めていけますように。

BLW離乳食に便利なアイテムを知りたい方はこちらもチェック↓↓↓

料理教室講師(休業中)。食育と自立を大切にする子育てを。【ママのごはんが家族を守る】をテーマに、レシピ作りや執筆活動をしています。ママと子どもにやさしいカフェを開くのが夢。

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