妊娠中は甘いものが食べたくなる妊婦さんも多いですよね。しかし、市販のスイーツには妊婦さんにとってリスクのある食材が含まれている可能性も。
今回は、妊娠中に食べるティラミスの注意点について詳しく紹介するとともに、妊娠中でも安心してティラミスを食べるためのポイントをまとめました。
この記事でわかること
・妊娠中のティラミスに注意したい理由
・リスクのある原料について
・安心してティラミスを食べるための条件
妊娠中のティラミスはここに注意！
リステリア菌
リステリア菌は、主にナチュラルチーズ、生ハム、スモークサーモン等加熱しないでそのまま食べる調理済み食品に含まれる可能性のある食中毒菌です。
ティラミスに使用されるマスカルポーネチーズは、このナチュラルチーズに該当し、リステリア菌による食中毒に感染する可能性があります。
リステリア菌に感染すると発熱・嘔吐・頭痛などの症状が現れることがありますが、健康な人では無症状の場合も多いです。しかし妊娠中には抵抗力が下がっているため、感染すると重症化しやすく、過去にはなんと死亡例も。
食べたら必ず感染する！というわけではないので、「食べたけど大丈夫だった」という人ももちろんいます。もし知らずに食べてしまっても心配しすぎないでくださいね。
リステリア菌は加熱すれば死滅するため、加熱済みの食品であればリスクはありません。ただしティラミスの場合には、海外から輸入したマスカルポーネチーズを使用することが多く、それらのほとんどは加熱処理が施されていないため、注意が必要です。
サルモネラ菌
サルモネラ菌は、牛、豚、鶏などの食肉や卵に含まれる食中毒菌です。ただし、加熱してあれば心配の必要はありません。
ティラミスには生卵が使用されていることがあるため、サルモネラ菌感染の可能性があります。
感染すると吐き気・腹痛・発熱・下痢などの症状が現れます。幼児や妊娠中の女性は重症化するリスクがあるため、特に注意が必要だと言われています。
カフェイン
カフェインは、コーヒー・紅茶などに含まれる成分です。妊娠中に多く摂取しすぎると、胎児の発育不良や早産の原因となると言われています。
ティラミスは、コーヒーの苦味とクリームの甘さが美味しいポイントですよね。ティラミスひとつに含まれるカフェインは多くはないですが、他の食品とのバランスを考える必要があります。
厚生労働省では、妊娠中は1日あたり200mg程度（コーヒーマグカップ2杯程度）までに抑えるよう提言しています。
アルコール
妊娠中のアルコール摂取は胎児性アルコール症候群（FAS）を引き起こし、顔面の奇形・発育の遅れ・神経発達障害などの先天性異常の原因となる可能性があります。
妊婦さんの摂取したアルコールはそのままの濃度で赤ちゃんに届くと言われています。大人にとってはほんの少しの量でも、小さな赤ちゃんにとっては大量になってしまうのです。
過剰摂取になる食品とは違い、アルコールには「ここまでの量は安全」という明確な研究結果がないため、妊娠中は避けるのが無難でしょう。
妊婦も安心してティラミスを食べるには？
国産のチーズを使用
日本の法律では、乳・乳製品の製造の際には加熱殺菌することが義務付けられています。
「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」により、「保持式により摂氏63度で30 分間加熱殺菌するか、又はこれと同等以上の殺菌効果を有する方法で加熱殺菌すること」
https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=78333000&dataType=0&pageNo=1
筆者が調べたところ明治やよつ葉の商品は、ナチュラルチーズと表記のあるクリームチーズやカマンベールチーズも製造過程で加熱されているため、妊娠中でも安心して食べられます。（メーカーによって製造法や原料に違いがある場合もあるので、商品ごとに調べてからだと安全です）
生卵を使用していない
ティラミスに使用される生卵は、色味やコクを出すために使用されます。
「なければティラミスにならない」わけではないので、生卵を使用していなくてもティラミスは作ることができます。
アルコールを使用していない
ティラミスの香り付けに、ラム酒などの洋酒が使用されていることがあります。美味しいですが、こちらもなくても大丈夫です。
市販のティラミスの場合は、裏面の原材料をチェックしてくださいね。
妊娠中でもOK！ティラミスレシピ
妊娠中でも安心してティラミスが食べたい時には、手作りするのがおすすめです。使用する原料を少し工夫するだけで、簡単に美味しいティラミスができちゃいます！
市販のカステラを使って、10分でできるティラミスです♪
イチゴはお好みで◎
手作りするときのポイントは、
・マスカルポーネ→国産クリームチーズ＋生クリームに変更
・コーヒー→カフェインレスコーヒーに変更
・アルコール、生卵は使用しない
材料 カップ3~4個分
生クリーム 100g （ホイップ用）
☆国産クリームチーズ 100g
☆生クリーム 100g
砂糖 小さじ2
市販のカステラ 2個
濃いめのコーヒー 大さじ3
ココア粉末 適量
苺（あれば） 4個〜6個
作り方
下準備
・クリームチーズは常温に戻し柔らかくする。
・カステラにコーヒーを染み込ませる。
・苺は薄くスライスしておく。
1. 生クリームに砂糖を入れて泡立てる。（100g はそのまま使用し、あと100gはチーズクリームにします。）
2. １で泡立てた生クリーム100gとクリームチーズを合わせてチーズクリームにする。
3. カップの底にコーヒーを染み込ませたカステラを敷き詰め、カップの側面にスライスした苺を貼る。（隙間がない方がきれいに仕上がります）
4. ３の上に、いちごの高さくらいまでチーズクリームを詰める。側面もしっかり塗って、カップの隙間を埋めましょう。
5. ４の上に、もう一度カステラを乗せます。これは側面に触れないよう、カップの中心に置く。
6. その上にホイップした生クリームを敷き詰め、カップの上を平らにならす。
7. ６の上からココアパウダーをふるう。
妊娠中もスイーツを楽しもう
妊娠中にティラミスを食べる注意点について紹介しました。一つずつポイントを見ていくと、少しの工夫でティラミスも楽しめることがお分かりいただけたと思います。
ストレスを溜めすぎず、赤ちゃんとの十月十日を楽しめると良いですね♪
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